折橋商店

しめ縄が有名な神社：出雲大社（島根県）

最初におすすめしたい人気の神社は、出雲大社です。縁結びの神様として、また因幡のしろうさぎのお話で有名な大国主大神を祀る出雲大社には、迫力のある大きなしめ縄があります。神楽殿に取り付けられているしめ縄は、全長約13.6メートル、最も太い部分の直径が約8メートル、重さが約5.2トンもあります。

出雲大社のしめ縄の特徴は、一般的な向きとは反対に取り付けられていることです。出雲大社のしめ縄は綯いはじめと呼ばれる太い部分が私たちから見て右側にくるように飾られています。通常、神道では神様に対して右側が神聖、左側が俗とされています。一方、出雲大社では神様に対して左側が神聖、右側が俗と考えられています。

御本殿内に祀られている客座五神の尊貴第一の神である「天之御中主神」が神様に対して一番左に位置していることからも、通常とは反対の考え方であることがわかります。

神楽殿の大しめ縄は、数年に一度取り替えが行われ、島根県の飯南町を中心に、1年以上の歳月と1,000人以上の町民の手によって新しいしめ縄が作られています。観光で訪れた際は、多くの人が協力して作り上げた神聖なしめ縄にも、ぜひ注目してみてください。

しめ縄が有名な神社：常陸国出雲大社（茨城県）

大国主大神の分霊を祀る常陸国出雲大社にも、迫力のあるしめ縄が取り付けられています。拝殿のしめ縄は、長さ16メートル、重さ6トンと、出雲大社のしめ縄よりも大きいです。令和4年にはご鎮座より30年の節目を迎え、拝殿の巨大なしめ縄の取り替えが行われました。約10年に一度行われており、現在まで3回目の取り替えが実施されています。常陸国出雲大社のしめ縄も島根の出雲大社同様、島根県飯南町のしめ縄創作館の人々が中心になり手掛けています。

また、参拝時に大きなしめ縄に向かってお賽銭を投げる方もいらっしゃいます。しかし、神聖な結界に対してお賽銭を投げることは神様に対して失礼にあたる行為です。しめ縄の劣化を早めるおそれもありますので、お賽銭を投げるのは控えましょう。

しめ縄が有名な神社：宮地嶽神社（福岡）

何事にも打ち勝つ開運の神として知られる息長帯比売命を祀り、開運や商売繁昌のご利益があるとされる宮地嶽神社にも、大きなしめ縄が取り付けられています。直径2.6メートル、長さ11メートル、重さ3トンと、迫力満点の大きさです。宮地嶽神社は、しめ縄以外にも大きなシンボルがあります。1つ目は、直径2.2メートルの大太鼓です。例年、1月1日の午前0時に大太鼓を打ち鳴らし、境内から数キロ離れた先にもその音を響かせています。2つ目は、重さ450㎏もある大鈴です。銅製の大鈴で、大太鼓と一緒に奉安されています。

また、宮地嶽神社には地下の正倉院と称される巨石古墳があることでも有名です。迫力のある3つのシンボルとともに巨大古墳にも足を運んでみてはいかがでしょうか。