しめ縄を片付けたいけれど、いつ片付ければ良いか分からない、最適な日はあるのか、と疑問に思ったことはありませんか?この記事では神社のしめ縄、神棚のしめ縄、お正月のしめ飾りの3種類のしめ縄について、交換や片付けに最適な日にち、片付け方法をご紹介します。
最適な日や方法を知れば、しめ縄を片付ける際にもう迷わなくなりますよ。
目次
しめ縄を片付けるのに最適な日
しめ縄といっても、神社の鳥居や拝殿などにある大きなものから、家庭の神棚にある小さいもの、お正月のしめ飾りがあり、それぞれ取り付けや片付けのタイミングも違ってきます。ここでは、神社、神棚、お正月のしめ飾りの3種類のしめ縄について、片付けるのに最適な日を解説します。
神社のしめ縄の交換と片付けに最適な日
神社のしめ縄は、神様のいる神聖な場所をあらわし、神様のいる世界と俗世を隔てる、神様のいらっしゃる依代をあらわすなどの意味があります。よって、常に美しく保っておくことが望ましいのです。
神社のしめ縄の交換に最適なタイミングは、結論「神社による」といえます。一般的には古くなったり破損がみられた場合や、年末、例大祭などの行事の前などが多く、末広がりの「八」がつく日を選んで交換する神社もあります。
例えば、常陸国総社宮では、9月の例大祭の前に、境内にあるしめ縄全てを取り替えるそうです。
神棚のしめ縄の交換と片付けに最適な日
家庭にある神棚も神社のミニチュア版のようなものですので、神棚のしめ縄は神様のいる神聖な場所であり、常に美しくしておく必要があります。
神棚のしめ縄は基本的に年末に取り替え、1年を通して飾ります。
江戸時代に12月13日がお正月の準備を始める「正月事始め」のすす払いにあたるとされ、13日から28日までに交換するのがよいと言われています。
なるべく余裕を持って交換するようにし、「二重苦」を表す29日や「一夜飾り」の31日は避けるようにしましょう。
なお、すす払いは現代でいう「大掃除」のことです。昔は家の中で火を焚いていたので、家の中が煤だらけになっていたのですね。
また交換の際には、しめ縄の向きに注意して新しいしめ縄を取り付けましょう。交換後の古いしめ縄はお正月飾りと一緒にどんど焼きに持っていったり、神社に納めてお焚き上げしてもらいます。
お正月のしめ飾りを飾る日と片付ける日
お正月のしめ飾りは、歳神様をお迎えするための目印や依代になったり、ここは清浄な場所であると示したりする役割があります。
お正月のしめ飾りは、神棚のしめ縄と同様、13日の正月事始めから28日までに飾り、松の内が終わるとすぐに片付けます。
松の内というのは、正月事始めから、神様がお帰りになるまでの期間をいい、一般的には1月7日までですが、関西などでは1月15日までで、沖縄など旧正月の暦でカウントする場合もあり、地域によって異なります。
お正月飾りの片付けのタイミングは、松の内の定義によって異なり、6日の深夜か7日の早朝、または14日の深夜か15日の早朝とされています。
神棚のしめ縄とお正月のしめ飾りの片付け方
神社のしめ縄は、神社でお焚き上げしたり、合成繊維のしめ縄の場合は専門の業者に引き取ってもらうなどしますが、神棚のしめ縄やお正月のしめ飾りはご家庭で片付けることになります。
神棚のしめ縄やお正月のしめ飾りの片付け方法は、神社や地域のどんど焼きでお焚き上げしてもらう、ゴミとして出すの2つがあります。
どんど焼きでお焚き上げしてもらう
どんど焼きとは、1月15日ごろに、神社や地域などで火をたき、1年の災いを払い無病息災や家内安全を祈願し、送り火としてお迎えした歳神様を見送る行事のことです。
地域によって呼び方は異なり、「どんど焼き」のほかに「左義長」「どんどん焼き」「鬼火たき」「道祖神祭り」などと呼ばれます。
どんど焼きでは、古いしめ縄や正月飾り、お守りやお札などが焼かれます。
また、どんど焼きの日に行けなくても、神社にある「古札納所」に納めておくと、後日神社にてまとめてお焚き上げしてもらえます。
ゴミとして出す
どんど焼きに持っていくのも、古札納所に持っていくのも難しい場合は、ゴミとして出してもOKです。ほかのゴミと区別したり、半紙などの白い紙につつんで出す、酒や塩を振り清めてから出すと良いでしょう。
まとめ〜しめ縄の片付けには適した日に行いましょう〜
しめ縄には神社と神棚、お正月のしめ飾りがあり、神社のしめ縄の交換日は神社によります。神棚のしめ縄は正月事始めから年末までに交換し、お正月のしめ飾りは正月事始めから松の内まで飾ったあと、どんど焼きやゴミとして片付けます。
しめ縄やしめ飾りを片付ける際には、感謝と願いを込めて片付けたいですね。