しめ縄を片付けたいけれど、片付ける方法や決まりがあるのかが分からなくて困ったことはありませんか?
この記事では、おもに神棚のしめ縄とお正月のしめ飾りについて、片付けの方法や時期などをお伝えします。
しめ縄を片付けるのに困らなくなり、気持ちよく過ごせるようになりますよ。
目次
しめ縄の片付け方法
しめ縄といっても、神社の境内にある大きなしめ縄、家庭の神棚にあるしめ縄、お正月のしめ飾りがあります。
神社のしめ縄は、その神社でお焚き上げされたり、専門の業者に処分を依頼することがほとんどですので、ここでは、家庭で行われる神棚のしめ縄とお正月のしめ飾りの片付けについて説明します。
神棚のしめ縄の交換や片付け方法
神棚のしめ縄は、基本的に正月事始めといわれる12月13日から、年末までに新しいものに交換し、1年間つけておきます。神棚は家のなかに小さな神社を設けているようなものなので、常に清浄にする必要があり、美しいしめ縄で新年を迎えます。
交換後の古いしめ縄は、1月15日ころに神社や地域で行われる「どんど焼き」でお焚き上げしてもらうか、燃えるゴミとして処分しましょう。
お正月のしめ飾りの片付け方法
お正月のしめ飾りやそのほかのお正月飾りは、12月13日の正月事始めから年末の28日までに飾り、歳神様をお迎えします。しめ飾りは、歳神様をお迎えする目印や依代になり、家の中が清浄な場所であることをしめす意味があります。
歳神様がいらっしゃる期間を「松の内」と呼び、一般的には1月7日まで、関西では15日までというように地域によって異なるのが特徴です。
「松の内」を過ぎたら、お正月の飾りは取り外し、神社や地域で行われる「どんど焼き」に持っていくか、神社に設けられている「古札納所」に納めるか、ゴミに出して処分しましょう。
しめ縄・しめ飾りを片付ける3つの方法
先にも触れましたが、しめ縄やしめ飾りを片付ける方法は、どんど焼きでお焚き上げする、燃えるゴミとして出す、古札納所に持っていくの3通りがあります。
どんど焼きでお焚き上げする
どんど焼きとは、1月15日ごろに、神社や地域などで火をたき、1年の災いを払い無病息災や家内安全、五穀豊穣、商売繁盛などを祈願し、お迎えした歳神様を送り火によって見送る行事です。どんど焼きが行われる1月15日は「小正月」と呼ばれ、正月を締めくくる意味があります。
地域によって呼び方は異なり、「どんど焼き」のほかに「左義長」「どんどん焼き」「鬼火たき」「道祖神祭り」「さいと焼き」「三九郎」などと呼ばれています。
どんど焼きでは、わらや青竹などを積み上げ、火をつけ、古いしめ縄や正月飾り、お守りやお札などをお焚き上げするのです。
ちなみに、どんど焼きのはじまりは平安時代といわれ、1月15日の夜に正月飾りなどをお焚き上げする「左義長」という宮中行事が元となった説があります。
燃えるゴミとして出す
どんど焼きに持っていくのも、古札納所に持っていくのも難しい場合は、ゴミとして出してもOKです。ほかのゴミと区別したり、半紙などの白い紙につつんで出す、酒や塩を振り清めてから出すと良いでしょう。
注意点としては、しめ飾りにプラスチックや針金などがついている場合があるので、地域の分別に従って出しましょう。また、処分する際は感謝と1年の願いを込めて行いたいものですね。
古札納所に持っていく
神社には「古札納所」といって、古いお札やお守りなどを納める場所があり、まとめてお焚き上げしてくれます。どんど焼きに持っていけない、ゴミに出すのは気が引けるという場合に持っていくといいでしょう。
ただ、お焚き上げまでの期間限定で設けている神社も一年中受け入れてくださる神社もありさまざまですので、事前に問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ〜しめ縄の片付け方法を知って、すっきりした毎日を〜
神棚のしめ縄やお正月のしめ飾りの片付け方法は、どんど焼きでお焚き上げしてもらうか、ゴミに出すか、古札納所に納めるかの3通りです。しめ縄は神聖な場所を示すものですので、美しく保つためにも、交換や片付けが必要になってきます。しめ縄を取り付けるだけでなく片付けも正しく行い、すっきりした気持ちで1年を過ごしたいですね。