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明治43年創業
株式会社折橋商店

しめ縄職人とは?仕事内容や実例、現状、しめ縄職人になる方法を解説

 

神社でみられる大きなしめ縄、お正月のしめ飾り。さまざまな形があり、美しいものです。これらのしめ縄はしめ縄職人によって作られていますが、しめ縄職人が何をしているのか、どうやったらなれるのか、あまり知られてはいないでしょう。

この記事では、しめ縄職人の仕事内容や職人になる方法、しめ縄作りの現状や問題点について解説します。しめ縄作りの文化や職人の仕事に興味を持ってもらえたら幸いです。

 

 

しめ縄職人って何?

 

しめ縄_藁_しめ縄職人_

 

 

しめ縄職人とは、文字通りしめ縄を作る職人のこと。神社などでみられる大きなしめ縄を作る人も、お正月のしめ飾りを作る人も、しめ縄職人と呼ばれています。

 

 

しめ縄職人の現状

 

しめ縄_職人_手_作業

 

 

 

しめ縄職人は、他の伝統工芸と同じように、高齢化と後継者不足に悩まされています。

 

しめ縄作りというのは、体力も時間も根気も必要な重労働です。高齢化によって、しめ縄職人を続けるのが年々難しくなっているとの声や後継者がおらず、現在の職人の代で途絶えてしまう問題も起こっています。

実際に、しめ飾りのなかでも複雑な作り方をするもので、今ではだれも作り方を知っている人がいないという形もあります。

 

このままではしめ縄作りの貴重な技術が失われたり、安価な外国製品に置き換わってしまう可能性が高くなります。

 

しめ縄職人は稲わらから作っている職人もいますが、稲わらは外注してしめ縄の制作のみをする職人もいます。こちらでも稲わらの確保が難しくなっているといいます。

 

また、しめ縄は本来、農家の冬の間の副業でもあり、各地の神社の氏子が作り奉納していましたが、氏子が作って奉納できる神社も減り、しめ縄製造会社や団体などに依頼して作ってもらうところが増えています。

 

しめ縄職人の後継者がいない理由としては、しめ縄用の稲わらを作ることからスタートするため、新規参入が難しいこと、収入面の不安定さや不透明さが大きなリスクになっているといえるでしょう。

 

 

しめ縄職人の仕事内容

 

米_稲藁_田んぼ_藁

 

 

しめ縄職人の仕事内容は、稲わらから作る場合は、しめ縄の材料の稲を育てることからはじまります。

 

春にしめ縄に適した背の高い品種を育て、田んぼの土を整え、田植えをします。稲に実が入ると曲がってしまうので、夏の青くて真っ直ぐなうちに刈り取り、乾燥させ、ワラの根本のハカマを取り除いたり、太さごとに分けたりしてようやく材料が手に入ります。

それからしめ縄を作っていきますが、しめ縄を曲げたり、綯ったりする作業は、とても技術と体力と根気のいる作業なのです。

 

https://www.makuake.com/project/jidaiya/

 

 

 

しめ縄職人になるには

 

しめ縄_髪飾り_紙垂_正月_藁

 

 

しめ縄職人になりたいと思っても、求人は少なく、気軽に始められる場合は多くはありません。ごくたまにあるしめ縄制作会社の求人、独立して一から行う、自ら職人に弟子入りする、家業を継ぐなどの方法が考えられます。

 

三重県の宮忠では「しめ縄を未来へつなぐプロジェクト」として2021年から、希望者を正社員として雇い、しめ縄農家へ派遣。職人のもとで働きながら技術を身につけてもらう取り組みをしています。

 

金銭的な懸念点も会社がカバーして、しめ縄農家や若い職人のサポートをしているとのことです。

(参考:伊勢 宮忠

 

 

しめ縄職人を間近でみられる施設

 

しめ縄職人_施設_しめ縄_藁_合成繊維

 

大しめ縄創作館

 

島根県飯南町にある「大しめなわ創作館」では、しめ縄制作工房にて、しめ縄作りのほとんどの工程が間近でみられるほか、しめ縄の制作体験ができます。

 

こちらにいる職人は、日本一大きい出雲大社のしめ縄をはじめ全国各地にしめ縄を奉納している職人集団「飯南町注連縄企業組合」の人たち。

しめ縄の生産を実際に行いながら、町に伝わるしめ縄文化を後世に伝える珍しい施設です。

 

 

合成繊維のしめ縄にも職人が存在する

 

しめ縄_合成繊維_しめ縄職人_折橋商店

 

 

各地の神社の氏子も高齢化が進み、神社の維持管理をする人の負担も問題になっているなか、長年取り替えが不要な合成繊維のしめ縄が注目されています。

 

合成繊維といっても、機械で作るわけではなく、稲わらのしめ縄と同じように職人の手作業で作られており、折橋商店では職人たちの技術とチームワークによって全て手作業で美しいしめ縄が作られています。

 

 

 

まとめ〜しめ縄職人には後継者が必要〜

 

田んぼ_後継者_風景_夕日_藁

 

 

神社やお正月に厳かで華やかな気持ちにしてくれるしめ縄。

現在しめ縄作りの技術は、高齢化と後継者不足の問題に直面しています。そのなかでも、若い職人を育てる取り組みやしめ縄の文化を継承しようとする人たちがいるなど、希望の光はあります。

しめ縄職人を守り、しめ縄文化や技術を守り伝えていきたいものですね。

 

 

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