日本という国の始まりは、古事記・日本書紀が伝える神話の時代にさかのぼります。出雲のオオクニヌシ(大国主神)による「国譲り」、高天原からの天孫降臨、そして初代・神武天皇の即位——この壮大な物語の節目に、実は「しめ縄(注連縄)」が深く関わっています。本記事では、日本の始まりの物語をたどりながら、神社のしめ縄が持つ意味を、明治43年(1910年)創業のしめ縄専門店・株式会社折橋商店が解説します。
目次
日本の始まりとしめ縄はどうつながるのか
結論から言うと、しめ縄は「神聖な領域(神域)」と「俗世」を分ける結界として、日本神話の時代から続く伝統です。オオクニヌシの国譲りから神武天皇の即位へと至る建国の物語は、神々が宿る場所を大切に守る文化を生みました。神社の鳥居や拝殿に張られるしめ縄は、その神域を示す象徴であり、日本の始まりと地続きの存在なのです。
オオクニヌシの「国譲り」— 出雲と神々の物語
オオクニヌシ(大国主神)は、葦原中国(あしはらのなかつくに)すなわち地上の国を造り上げた「国造りの神」です。古事記によれば、高天原のアマテラス(天照大神)が「この国は我が子孫が治めるべき」として使者を遣わし、最終的にオオクニヌシは国を譲ります。これが有名な「国譲り神話」です。
国造りの神・大国主神

医療、豊穣の神「少彦名」
大国主神は、少彦名神(スクナビコナ)とともに国土を整え、農業・医療・まじないの術を広めたと伝えられます。出雲大社(島根県)の御祭神として知られ、縁結びの神としても信仰を集めてきました。地上世界の礎を築いた神として、日本神話の中心的存在です。
国譲り神話のあらまし
アマテラスは建御雷神(タケミカヅチ)らを使者として遣わし、国譲りを迫ります。大国主神は、自らの宮殿として壮大な社(やしろ)を建てることを条件に、国を天つ神へと譲り渡しました。この譲渡によって、地上は天つ神の子孫が治める世へと移り変わっていきます。
天孫降臨 — 高天原から地上へ
国譲りののち、アマテラスの孫であるニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が、高天原から日向の高千穂へと降り立ちます。これが「天孫降臨」です。ニニギは八咫鏡・草薙剣・八尺瓊勾玉の三種の神器を携え、地上を治める使命を受けて降臨したと伝えられています。

天孫降臨は、神々の世界(高天原)と人の世界(地上)が結びついた重要な出来事です。神聖な存在が地上に宿るという考え方は、のちに神社や神域を大切に守る文化へとつながっていきました。
神武天皇の即位 — 日本という国の始まり

ニニギの子孫であるカムヤマトイワレビコノミコトは、日向を発って東へと向かい(神武東征)、大和の地を平定します。そして橿原宮(かしはらのみや・現在の奈良県橿原市)で即位し、初代・神武天皇となりました。日本書紀はこの即位をもって、日本という国の始まりと位置づけています。
神話に始まり、歴代の天皇へと続く物語は、神を敬い、神域を清浄に保つ日本人の精神性を育みました。その精神を目に見える形で示すのが、神社のしめ縄なのです。
しめ縄の起源は神話にあり(天岩戸と注連縄)
しめ縄(注連縄)の起源は、日本神話の「天岩戸(あまのいわと)」の物語に求められます。岩戸に隠れたアマテラスが外へ出たのち、二度と岩戸の中へ戻らないよう、入り口に縄を張り渡したと伝えられています。これが注連縄の始まりとされ、「ここから内には戻れない=神聖な境を区切る」という意味を持つようになりました。

注連縄=神域を分かつ結界
しめ縄は、神が宿る神聖な領域と、私たちが暮らす俗世とを分ける「結界」の役割を担います。神社の鳥居や拝殿、ご神木、磐座(いわくら)などに張られ、その内側が神域であることを示します。垂れ下がる紙垂(しで)には、清浄と魔除けの意味が込められています。日本の始まりの物語から続く、神を敬う心の形なのです。
神話を受け継ぐ折橋商店のしめ縄「山吹」
株式会社折橋商店は、明治43年(1910年)の創業以来、神社用のしめ縄を一本ずつ手作業で製作してきました。神域を守る結界としてのしめ縄は、長く美しく保たれることが何より大切です。そこで弊社が最上級モデルとしてお勧めするのが、合繊しめ縄「山吹(やまぶき)」です。

神社用しめ縄|株式会社折橋商店(富山県射水市・創業明治43年)
山吹は、耐久20〜30年・メーカー保証10年を誇る合成繊維のしめ縄です。繊維そのものに色を練り込む染色技法により、表面が摩耗しても黄金色の美しさが長期間色褪せしにくいのが特長です。鼓胴型・牛蒡型・一文字型・左縄など、神社の鳥居・拝殿に合わせた完全オーダーメイドに対応します。熟練職人による撚り工程には約1ヶ月をかけ、貴船社・白山神社をはじめ全国の神社様へ納入してきた実績があります。神域にふさわしい、長く美しいしめ縄をお探しの神社様は、ぜひご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. しめ縄はなぜ神社に張られているのですか?
しめ縄は、神が宿る神聖な領域(神域)と俗世とを分ける「結界」の役割を持つためです。天岩戸神話を起源とし、その内側が清浄な神域であることを示します。
Q2. オオクニヌシの「国譲り」とは何ですか?
地上の国を造った大国主神が、高天原のアマテラスの求めに応じて、その子孫に国を譲り渡した神話です。壮大な社を建てることを条件に国を譲ったと古事記は伝えています。
Q3. 神武天皇はどのような存在ですか?
天孫ニニギノミコトの子孫で、大和を平定して橿原宮で即位した初代天皇です。日本書紀は、この即位をもって日本という国の始まりとしています。
Q4. しめ縄の起源はいつまでさかのぼりますか?
日本神話の天岩戸の物語にさかのぼります。岩戸から出たアマテラスが戻れないよう縄を張ったことが注連縄の始まりとされ、神聖な境を区切る意味を持つようになりました。
Q5. 神社のしめ縄を新調・交換したい場合はどうすればよいですか?
折橋商店では、現地採寸から製作・出張取り付けまで一貫して承ります。鳥居・拝殿の形状やサイズに合わせ、合繊しめ縄「山吹」「雅」、天然繊維しめ縄からご提案します。お気軽にお問い合わせください。
まとめ
オオクニヌシの国譲り、天孫降臨、そして神武天皇の即位へと続く日本の始まりの物語は、神を敬い神域を清浄に保つ精神を育みました。その精神を今に伝えるのが、神社のしめ縄です。明治43年創業の株式会社折橋商店は、神話の時代から続く「結界」としてのしめ縄を、一本ずつ丁寧に製作しています。神社のしめ縄の新調・交換は、ぜひ折橋商店へご相談ください。
📞 TEL: 0766-82-3508 / 📠 FAX: 0766-82-7611 / 🌐 https://orihasisyouten.jp/
監修: 株式会社折橋商店






