日本には約8万以上の神社があり、地域の人々にとって祈りや文化の中心であり続けています。初詣や厄除け、結婚や出産など、人生の節目には神社を訪れる人も多いでしょう。しかし「どの神社に行けばよいか迷う」「有名な神社を知りたい」と思う方も少なくありません。
そこで本記事では、歴史の深さやご利益の種類、参拝者の多さなどを参考に、日本を代表する神社を10社ご紹介します。順位づけではなく、旅行や参拝の参考になる名社リストとしてご覧ください。
選定の基準
今回は、以下の4つを基準に選びました。
・参拝者数:特に初詣や年間の人出の多さ
・歴史・格式:古代から続く伝統や由緒
・ご利益:縁結び、学業成就、厄除けなど
・観光性・アクセス:旅行者にとっての行きやすさや見どころ
一度は訪れたい名社10選
ここからは一度は訪れたい、日本の有名な神社をご紹介します。
伊勢神宮(三重県)
「お伊勢さん」と親しまれる伊勢神宮は、日本人の心のふるさとともいえる存在です。天照大御神を祀り、全国の神社の中心的な役割を担います。20年ごとに社殿を建て替える「式年遷宮」の伝統があり、常に新しい姿を保ちながらも、悠久の歴史を感じられる特別な神社です。
出雲大社(島根県)
縁結びの神様としても有名な出雲大社では、大国主大神を祀り、旧暦10月には全国の八百万の神々が集まる「神在祭」が行われます。恋愛や人間関係のご縁を願う人々から絶大な人気を誇ります。また神楽殿にあるしめ縄は、日本最大級を誇ることでも有名で、飯南町にある「大しめ縄創作館」では、しめ縄についての展示や制作体験をすることができます。
明治神宮(東京都)
都心にありながら広大な森に包まれた明治神宮。初詣の参拝者数は全国1位を誇ります。明治天皇と昭憲皇太后を祀り、都会の喧騒を忘れさせる静けさと荘厳さがあります。アクセスの良さも魅力で、国内外から参拝客が絶えない名所です。
伏見稲荷大社(京都府)
全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮。商売繁盛や五穀豊穣の神様として信仰されています。特に「千本鳥居」は世界的にも有名で、外国人観光客にも大人気のスポットです。山頂までのぼる「お山めぐり」は、体力に自信のある方におすすめです。
熊野三山(和歌山県)
熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の総称である熊野三山は、修験道の聖地。熊野古道を歩いて訪れる参拝は、まさに「祈りの旅」です。世界遺産にも登録され、自然と信仰が一体となった神聖な空気を体感できます。
太宰府天満宮(福岡県)
「学問の神様」として名高い菅原道真を祀る太宰府天満宮。受験シーズンには多くの学生が訪れ、合格祈願に賑わいます。梅の花が咲き誇る時期の参拝がとくに人気が高いですが、四季折々の美しさも楽しめます。
日光東照宮(栃木県)
徳川家康を祀る日光東照宮は、豪華絢爛な装飾が見どころ。「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿や眠り猫の彫刻は有名で、国内外から多くの参拝者が訪れます。世界遺産にも登録された歴史的価値の高い神社です。
八坂神社(京都府)
京都・祇園の中心にある八坂神社は、祇園祭の舞台としても有名です。かつては疫病退散を祈る祭りとして始まった歴史を持ち、今も多くの人々に親しまれています。厄除けや縁結び、家内安全などにとくにご利益があるといわれています。
厳島神社(広島県)
海に浮かぶ大鳥居で知られる厳島神社は国宝であり、世界文化遺産にも指定されています。潮の満ち引きによって姿を変える社殿は幻想的で、日本三景・宮島の象徴です。朱塗りの建築美と自然が織りなす景観はまさに絶景。
香取神宮(千葉県)・鹿島神宮(茨城県)
関東最古の神社として知られる香取神宮と鹿島神宮。ともに武神を祀り、勝運や武道の神様として信仰されています。スポーツ選手や武道家の参拝も多く、力強さを感じられる神社です。この2社に息栖(いきす)神社をあわせた東国3社めぐりも人気で、関東最強のパワースポットともいわれています。
神社10選の活用法
以上、神社10選を挙げました。初詣や旅行の目的地にすれば、人出が多い神社の賑わいを楽しめますし、恋愛なら出雲大社、学業なら太宰府天満宮、商売繁盛なら伏見稲荷などのように、ご利益で選ぶ方法もあります。また、歴史や文化で選ぶなら、日本の信仰の源流に触れられる伊勢神宮や熊野三山、国宝であり世界遺産である厳島神社…などのようにポイントをしぼって選ぶのもよいでしょう。
まとめ|神社参拝をもっと豊かな体験に
日本全国には数えきれないほどの神社があり、それぞれに歴史やご利益、特色があります。ここに挙げた神社は、いずれも一度は訪れたい名社ばかり。自分の願いや関心に合った神社を選ぶことで、参拝がより意義深い体験となるでしょう。
次の旅の計画に、ぜひ神社を加えてみませんか?