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御神木とは何か?しめ縄が巻いてある木の意味や参拝方法、有名な御神木7選をご紹介

御神木_しめ縄

神社にある巨木やしめ縄が張られている木を「御神木」といいます。御神木は日本各地にあり、現在でも祭の中心となったり、ご利益のあるパワースポットとなったり、人々や動物に癒しを与えたりする、大切な存在です。

この記事では、御神木の由来や意味、参拝の方法、全国の有名な御神木をご紹介します。

 

 

 

御神木とは?

 

御神木_何か

 

御神木とは、一般的に、神社や神宮の境内にある神体としての木や神聖視される木、その周りを囲む鎮守の森、造営木(神社を造営するにあたり、その材木となる木)、民間伝承などの特別ないわれのある木などをいいます。御神木にはしめ縄が張られ、柵をめぐらせて保護している場合もあります。

 

古来より日本人は山や岩、木、海など自然物に神が宿っていると信じ、信仰の対象としてきました。神社に現在のような社殿が建てられるようになったのは、6世紀以降に日本に伝わった仏教の影響があるとされており、古代の神道では、神社を建てて神を祀るのではなく、祭の時に、神を招いて儀式を行っていたのです。

 

この時に、神を迎える神籬(ひもろぎ)として、巨木や言い伝えがある木を崇拝するようになりました。神籬とは、神社や神棚以外で、祭祀を行う場合に、臨時に神を迎えるための依代(よりしろ)をいいます。

 

ちなみに、伊勢神宮では、境内にある全ての木を御神木としているため、特定の木にしめ縄が張られるようなことはありません。

 

御神木の種類

 

御神木_種類

 

御神木の種類は植生にもよりますが、伊勢信仰では杉、天神信仰では梅、熊野信仰ではナギ、住吉信仰では松といわれ、榊やイチョウ、クスノキも多く見られます。

常に緑の葉を茂らせることが生命力に通じるため、常緑樹が多いのが特徴です。 

 

御神木との接し方

 

御神木_接し方

 

御神木を参拝する際には、御神木を傷つけたり、弱らせたりしないように配慮が必要です。

触れたり傷つけたりすることは避けるべきですので、どうしてもパワーを受け取りたい場合は、手をかざすようにしましょう。

 

また、御神木の周りを歩くと、願いが叶うなどといった言い伝えがある木も多いですが、木の近くを歩く際には、根を踏まないように気をつけましょう。根を踏むと弱ってしまうためです。

 

日本全国の有名な御神木7選

 

日本全国には、数多くの御神木や大切にされてきた木があります。選びきれないのですが、ここでは7つご紹介します。

 

北金ヶ沢大イチョウ(青森県深浦町)

 

御神木_北金ヶ沢大イチョウ

 

樹齢1000年以上、高さ約31m、幹回り約22mを誇る日本一のイチョウ。

11月中旬〜下旬にかけて、黄金色になるため、この時期は「ビッグイエロー」としてライトアップも行われます。

 

「垂乳根の公孫樹(たらちねのいちょう)」とも呼ばれ、幹から垂れ下がっている乳房に似た形をしている気根に触れると、母乳の出が良くなると言い伝えられています。古くから、乳飲み子を抱える女性が願掛けに訪れて、祈ったといわれています。

 

大山祇神社・大楠(愛媛県今治市)

 

御神木_大山祇神社・大楠

 

大山祇神社の境内や周辺には「大山祇神社のクスノキ群」として国の天然記念物に指定されている数多くの古木があります。原生林の名残が感じられ、うち38本が天然記念物に指定されています。

 

その中でも御神木は3本もあり、境内の中央にある「乎千命御手植(おちのみこおてうえ)の楠」は、樹齢2600年、幹回りは11.1m、高さは15.6mといわれます。「乎千命」は御祭神の大山積大神の子孫に当たる神様をいいます。

 

神池近くにある「能因法師雨乞いの樟」は、伝承樹齢は3000年。日本最古の楠と呼ばれていますが、18世紀に枯死してしまいました。1066年の大旱魃の際に、能因法師がこの木に布帛をかけて雨乞いを行ったことが名前の由来です。

 

そして「生樹の御門」は、樹齢は2000〜3000年と伝えられており、自然にできた空洞をくぐって奥の院へとお参りする参道になっています。

 

来宮(きのみや)神社の大楠(静岡県熱海市)

 

御神木_来宮(きのみや)神社の大楠

 

来宮神社の本殿の裏手にある、巨大なクスノキは、樹齢は2000年を超える大樹。

「来宮」は「木の宮」に通じ、熱海地方では樹木信仰(キノミヤ信仰)が根強く残っているとされ、この大楠はその象徴といわれています。

 

古くから、この大楠をひとまわりすると寿命が1年延びると伝えられているほか、坂上田村麻呂が戦勝祈願したとの言い伝えもあり、武将たちが祈りの対象としても崇められてきました。

 

新田神社のケヤキ(東京都大田区)

 

御神木_新田神社のケヤキ

 

東京都にある、新田義興を御祭神とする新田神社。ここにある樹齢700年を超えるケヤキは、1度目は江戸時代の落雷、2度目は昭和20年の東京大空襲という、2度の危機を乗り越えてきました。そのため生命力つまり「健康長寿・病気平癒・若返り」にご利益があるといわれています。

また、上部には宿り木もついていて、早春に小さい花を咲かせるそうです。

 

野間の大ケヤキ(大阪府能勢町) 

 

御神木_新田神社のケヤキ

 

野間神社の旧蟻無神社境内にある大ケヤキは、「大阪みどりの百選」や国の天然記念物にも指定されており、樹齢は1000年以上、幹回りは13m、高さ約36.2mもあります。アオバズクが毎年飛来し、子育てをすることでも有名です。

 

八坂神社の大杉(高知県大豊町)

 

御神木_八坂神社の大杉

 

日本一の大杉と言われる大杉は、須佐之男命が植えたと伝えられている、樹齢3000年の巨木です。

 

この大杉は、南大杉と北大杉と呼ばれる2本の木が、実は根元で繋がっていることから夫婦杉との別名も。南大杉は、周囲が約20m、樹高が約60m、北大杉は16.5m、樹高が約57mあるといいます。

 

志多備神社のスダジイ(島根県松江市)

 

御神木_志多備神社のスダジイ

 

松江市にある志多備神社には、日本一大きなシイの木があり、幹回り11m、木の高さは20mほどといわれています。

 

この木は、古くから桑並地区の総荒神(そうこうじん)の宿る木として大切に守り続けられてきました。毎年11月9日には、稲わらで編まれた大蛇を幹の周りに飾り付け、御神酒や白米を捧げて豊作祈願をする祭が行われます。

 

まとめ〜心静かに、御神木を参拝してみましょう〜

 

御神木_参拝

 

しめ縄が張られていることが多く、古くから人々に大切にされてきた御神木。日本全国には数多くの御神木があり、実際に訪れてみると、木の大きさや荒々しさ、歴史の重みに感じ入るものがあるはずです。神社の境内に聳え立っている場合も多いですので、参拝の際にはぜひ御神木もお参りしてみてください。

 

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