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氏子とは何?誰のことを指す?役割や仕事を解説!

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氏子とは、神社から見るとその地域に住んでいる人のことを指しますが、何をする人なのか、具体的な役割や立ち位置を説明できる人は少ないのではないでしょうか。この記事では、氏子とは何か、役割や仕事、立ち位置などについて説明します。

 

 

氏子とは何か?

 

氏子とは 神社 風景 鳥居

 

氏子とは、神社と同じ地域に住み、その地の氏神を信仰する人たちのことで、氏子になるには生家の氏神や地元にある神社にて氏子入りをすればなれます。氏神神社は氏子によって維持されてきたのです。

 

現代ではそれほど意識する人はいませんが、子どもが生まれて1ヶ月ほどで行う「お宮参り」は、子どもが氏神様から認めてもらい仲間入りする「氏子入り」の意味もあります。

 

同じ氏神を祭る人々の集まりを「氏子中」や「氏子同」といい、その代表が氏子総代です。氏子たちは、氏子総代を中心に神事や祭事、神社の運営を行います。

 

氏子の歴史

 

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氏子の始まりは古代までさかのぼります。古代では主に氏姓を同じくする氏族の間で神を祀っており、一族の守護神や祖先神という、主に血縁に基づいた神様でした。例えば、中臣氏は天児屋命、宇佐氏は八幡神と言われています。

その氏神信仰に基づいて団結していた氏族を、当初は氏子ではなく「氏人」と呼んでいました。

 

平安以降になると、一族だけでなくその氏族と一緒に生活している者を含めるようになります。貴族階級の出現や氏族という大きな単位から家単位へと社会が変わっていき、家単位で土地に新たな氏社を建て、産土神(うぶすながみ。生まれた土地の守り神)や鎮守神(特定の土地や建造物を守る神)を祀るようにもなっていきました。血縁よりも地縁による結びつきが強くなったからです。 

 

さらに、荘園制が形成され、貴族や武士、寺院などの私的な領地が増え、氏族社会が崩壊し、氏神信仰は衰退してしまいます。荘園領主たちは荘園を鎮護する目的でその土地の守護神である鎮守神を祀るようにもなりました。

 

ただ、氏神信仰はなくなった訳ではなく、中世以降になると、その地域に血縁関係のない者も住むようになっていたため、氏神様の周りで生活し、信仰し、祭礼に参加する人のことを氏子と呼ぶようになります。こうして鎮守神や産土神も全て氏神さまとして、地域全体でお祀りするようになったのです。

 

氏人は「氏子」と呼ばれるようになり、氏子は氏神様と共に生活する、地縁的なつながりのある人々を指すようになりました。

現代では、神社によって氏子地域が定められていて、その地域に居住し、祭りなどに参加したり、神社の維持や運営に協力する人たちのことを氏子といいます。

 

氏子の役割や仕事

 

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氏子は、氏子総代を中心に、お祭りの参加や神社への寄付、運営の手伝いを行います。

 

氏子総代は、氏子の代表者であり、氏子をまとめる役割を持ち、神社の宮司さんと一緒に協力し神社を運営・維持していきます。

具体的にはお札の販売や神社の清掃、行事の進行、初詣の参拝者に甘酒を配る、お焚き上げの責任者、しめ縄作り、境内の蜂駆除の手配など多岐に渡ります。

 

氏子の大事な出番であるお祭りでは、運営や寄付のほかに、神輿を担いだり山車を引いたりといった役割があり、神社本殿の修繕や儀式による衣装や神具の新調などのための寄付も行います。氏子が定期的に集まって、境内の清掃をする神社もあります。

 

氏子になるには?氏神神社の探し方や氏子入りとは?

 

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かつては家族や親族が同じ地域に、生まれてから死ぬまで住む場合が多かったのですが、現在、氏子は減少しており、氏子総代も担い手が少ないことに頭を抱えている神社も多いそうです。

 

氏神神社の探し方

氏子とは神社と同じ地域に住み、その地の氏神を信仰する人たちのことであるので、引っ越しをすれば氏神神社が変わります。新しい地域の氏神神社を知るには、近所の方や最寄りの神社に聞くのもいいでしょうし、神社庁に電話して聞くこともできます。

 

 

氏子入りとは?

氏神神社には、引っ越しをしたら挨拶に参拝するのが良いでしょう。初詣やお宮参り、七五三などの節目に参拝する人もいますが、地域によっては氏子入りという神事を執り行う地域もあります。

 

まとめ〜あなたはどの神社の氏子ですか?〜

氏子とは本来、氏族の神様を祀る血縁関係の強いものでしたが、時代が進むに連れて、地縁的なつながりの強い、その地域に住み、信仰している人のことを指すようになりました。氏子にとって氏神様が大切な存在であるだけでなく、氏子は氏神神社のお祭りや運営に参加する神社にとって大切な存在なのですね。

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