しめ縄は「家に飾るもの」という印象が強いかもしれません。しかし近年では、しめ縄を“贈り物”として選ぶ方が増えています。年末年始はもちろん、引っ越し祝いや店舗オープンのお祝いなど、さまざまな場面で喜ばれるギフトです。
日本では古くから、しめ縄は「清め」「結界」「祓い」を象徴し、暮らしの節目に寄り添ってきました。そんな伝統あるものだからこそ、大切な人の一年を思いながら贈ると、心に残るギフトになります。
この記事では、しめ縄を贈る意味、贈るタイミング、選び方をやさしく解説していきます。
1. なぜしめ縄を贈るのか

お正月にしめ縄を飾る習慣は、日本では長く続いてきたものです。 玄関に飾ることでその家が清らかな空間であることを示し、神さまを迎える準備ができたことを知らせる意味もありました。こうして新しい一年の無事と繁栄を願ってきたのです。
贈答用としてしめ縄を選ぶ背景には、次のような理由があります。
- 「祈り」を形にできる贈り物だから
「よい一年になりますように」「家族が健やかに過ごせますように」。
普段は言葉で伝えにくい気持ちも、しめ縄という形に乗せると自然に伝わります。 - 季節の節目にぴったりのご挨拶になる
年末はお世話になった方へ気持ちを伝える時期。
花やお菓子とはひと味違った、家に飾れる和の贈り物として特別感があります。 - 長く残らず、でも記憶に残るギフト
消耗品でもなく、ずっと残り続けるものでもない。
一年の始まりを彩り、役目を終えたら感謝して、どんど焼きや神社などに納めます。こうした「潔い贈り物」である点も魅力のひとつです。
2. 贈るタイミングと贈り先のアイデア

実際にしめ縄を贈るなら、どんな相手に、いつ贈るのが良いのでしょうか。
喜ばれる可能性が高い贈り先
・引っ越しした友人や家族
・新築・リフォームを迎えた方
・お店や会社を構える方(オープン祝いにも◎)
・お世話になった方への年末のご挨拶
・海外の友人(日本文化が伝わって喜ばれます)
ベストタイミングは12月初旬〜冬至頃
しめ縄は本来「年神さまを迎える準備」のために飾るものですので、早めに贈ると相手も余裕を持って飾ることができます。正月事始め(12月13日頃)やしめ飾りを飾るのには避けた方がいい日(12/29、12/31)があることを意識して贈るようにするとなおよいでしょう。
12月のご挨拶ギフトとしても最適です。
3. ギフトとしてのしめ縄の選び方

贈り物のしめ縄は、相手の暮らしに合わせて選ぶと、より気持ちが伝わります。
- サイズ選びが大切
玄関に飾る場合は存在感のある大きめタイプが映えます。
一方、アパートやマンションには小ぶりなものが喜ばれます。 - 用途で選ぶ
・玄関用
・神棚用
・室内インテリア用
用途によって形や雰囲気が変わります。相手の生活スタイルを想像して選ぶと良いでしょう。 - デザインや意味で選ぶ
近年は伝統的な輪飾りのほか、
・干支モチーフ
・稲穂を添えたタイプ
・色をあしらったモダンデザイン
など、表現の幅が広がっています。
干支しめ縄なら「今年の干支を迎える楽しさ」を贈ることができ、稲穂入りのものは「五穀豊穣」「実り」を願う贈り物になります。
4. ラッピングとメッセージで心を添える

しめ縄は形そのものが美しいため、「見えるラッピング」がとても相性が良いです。
例えば、クラフト紙、透明袋に和紙のタグ、水引をアクセントにするなどがよいでしょう。
メッセージは、「新しい一年が素晴らしいものになりますように」、「心を込めて選びました」、「ご家族のご健康をお祈りしています」など、未来の喜びや希望、まごころなどが感じられる内容がいいでしょう。
海外向けの場合は「Wishing you a peaceful and prosperous New Year.」のような一言を添えるだけでも、贈り物の印象がぐっと上品になります。
5. おすすめ贈答スタイル

しめ縄には、さまざまな素材がありますが、わらの香りや手仕事の温かみが伝わるものがギフトにはぴったりでしょう。選ぶときは、次のような組み合わせが特に人気があります。
- 小ぶりのしめ縄(ちょっとした贈り物に)
相手の家の大きさを問わず飾りやすく、季節のご挨拶として気軽に贈れます。 - 玄関用の大きめしめ縄(特別な贈り物に)
新築祝いや店舗オープン祝いに最適で、門出を華やかに彩ります。 - 干支モチーフ(毎年の贈り物に)
馬・龍など、その年ならではの縁起物として喜ばれます。
6. まとめ|祈りをわたすという贈り物

しめ縄を贈るという行為には、派手さはありません。しかし、受け取った人の記憶には深く残り、毎年の始まりに寄り添うあたたかい贈り物です。
「あなたの一年が、うまくいきますように」といった静かな祈りを手仕事のわらに託して届けることは、しめ縄ギフトの魅力だといえるでしょう。






