お正月といえばしめ縄やしめ飾り。昔ながらのしめ縄が店頭にも並ぶなか、自分で作ってみたいと考える方もいるのではないでしょうか?
この記事では、自宅で簡単にできるオリジナルしめ縄の作り方をご紹介します。
しめ縄やしめ飾りとは?
そもそもしめ縄やしめ飾りは、神様のいる神聖な空間と私たちの住む俗世とを隔てる役割や、隔てられた空間が清浄であることを示す役割があります。
かつてお正月には家の周りにしめ縄を張りめぐらて、邪気をはらって歳神様をお迎えしていたのですが、しめ縄が簡略化し、縁起物の飾りをつけることで「しめ飾り」となりました。
現代では、伝統的な形のしめ飾りも飾られる一方で、インテリアとしてとても型にはまらないおしゃれなものも登場しています。
自宅でしめ飾りを作ってみよう
ここからは、自宅でできるしめ飾りの作り方をご紹介します。
意外と簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。
用意するもの
・稲わら(ない場合は、水引や紙、麻紐などしめ縄にできるもの)
・お好きな飾り、縁起物
・稲わらをまとめたり、飾りをつける針金や輪ゴム、系、グルーガンなど
しめ縄の作り方
しめ縄の縄をねじって巻いていくことを「縄を綯う(なう)」といいます。
縄を綯い方は、なれるまではコツが必要ですが、意外と簡単です。
1、稲わらの束を3つに分け、根本を固定する。(重いものを置いたり、足でおさえるなどしてください。)
2、そのうち2本の束を撚りをかけながら編んでいきます。それぞれの束を右回転にねじりながら、交差させていきます。
3、できたら2の縄に残りの一本の稲束を同じようにねじりながら絡めていきます。
先端を固定し、輪っかに形を整えたら、輪飾りの土台ができました。
4、お好きな飾りを飾ったら、しめ飾りの完成です。
※動画で見たい方は、こちらのYouTubeを参考にしてみてください。
https://youtu.be/YJz-R1qgjK8?si=4iIldp_4cP_S-UGh
縁起物の飾りの意味
お正月のしめ縄に縁起物の飾りがつくことでしめ飾りとなったことからも、しめ飾りの飾りにはさまざまな縁起物があります。
おしゃれなインテリアにするなら、飾りは何でもOKですが、少しでも縁起物にあやかりたい、伝統的なものをつけてみたいという方は以下を参考にして、飾り付けをしてみてください。
・紙垂(しで)…稲妻の力でよくないものを遠ざける、神聖さを表す
・稲わら…五穀豊穣
・裏白…裏が白い=清廉潔白、長寿(白い裏側を表に向けて飾るのがコツ)
・橙…代々栄えること、子孫繁栄
・ゆずり葉…子孫代々受け継がれていくことの祈願
・まつぼっくり…子孫繁栄
・南天…「難を転じる」
神社のしめ縄の作り方
ここで、神社の大きなしめ縄はどうやって作っているのか、ご紹介します。
神社の大きなしめ縄も、自宅で作るしめ縄も、ねじりながら撚り合わせるという綯い方はほとんど同じです。ただ、規模が大きいために3人以上の人手が必要であり、力も必要な作業になります。
また、神社によって大きさや長さ、形も全く違ってくるため、それによって綯い方も違ってきます。
例えば、一般的な形である鼓胴型は、真ん中が太くなる形に綯う必要がありますし、牛蒡型は綯い始めが太く、綯い終わりが細くなるようにしなければなりません。
島根県にある出雲大社や福岡県にある宮地嶽神社のような、巨大なしめ縄は何ヶ月もの月日と何トンもの稲わら、大勢の人手が必要ですし、三重県にある夫婦岩にかかるしめ縄は海での取り付け作業が必要になります。
※参考
https://youtu.be/2XS1VMnryXA?si=o8C-Y0Eq__JFzMIK
まとめ〜自作のしめ飾りで、ハッピーな新年を迎えよう〜
難しそうにみえるしめ縄ですが、小さいものなら、自宅で簡単に作れることがわかりました。自分で心を込めて作ったしめ縄を飾ることで、より神聖な気持ちで新年を迎えられるのではないでしょうか。ぜひ挑戦してみてくださいね。