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しめ縄を処分する方法は?神社でのお焚き上げの事例やどんど焼きについて解説

しめ縄_処分_お焚き上げ

「お正月飾りを飾ったのはいいけれど、処分の方法がわからない」そのような方もいるかもしれません。

しめ縄などのお正月飾りは、歳神様が滞在される期間である松の内を過ぎてから取り外します。この記事では、お正月飾りの処分方法と「どんど焼き」の意味や地域の特色、神社での事例についてご紹介します。

 

 

 

しめ縄の処分方法3つ

 

しめ縄_処分方法

 

しめ縄の処分方法には大きく分けて「地域または神社のどんど焼き」「神社でのお焚き上げ」「自治体のゴミに出す」の3つがあります。ひとつずつ紹介します。

 

地域または神社のどんど焼き

 

しめ縄_神社_どんど焼き_様子

 

しめ縄の処分方法で一般的なのが、神社や地域の広場などで行われるどんど焼きに持っていくことです。1月15日の小正月前後に行われることが多く、田んぼや空き地、神社の境内などの広い場所にやぐらを組み、正月飾りなどを燃やします。

 

神社のお焚き上げ

 

しめ縄_古札納所

 

どんど焼きに持っていけなかった場合は「古札納所」のある神社に持っていけば、後日お焚き上げしてくれます。ただし、しめ縄やお札などはOKで、門松など大きなものはNGというように、神社によって決まりがありますので、事前に確認してから行くようにしましょう。

 

自治体のゴミに出す

 

しめ縄_自宅処分_塩清め

 

どんど焼きにも行けず、お焚き上げしてくれる神社もなければ、自宅で処分が可能です。

白い紙の上にしめ縄をおき、感謝の気持ちを込めて塩をふり清め、包んで自治体のゴミに捨てます。自治体のルールに従って処分しましょう。

 

地域によって特色あるどんど焼き

 

どんど焼き_地域特色

 

どんど焼きは日本全国で行われていますが、地域によって特色があります。

どんど焼きのルーツや地域による違いをご紹介します。

 

どんど焼きのルーツ

 

どんど焼き_ルーツ_毬杖

 

どんど焼きのルーツは、平安時代の宮中行事「左義長」であるという説が有力です。平安時代の宮中では、正月15日の夜に正月飾りやお札などを焚き上げていました。青竹を束ねて、正月遊びなどで使う木の杖である「毬杖(ぎっちょう)」を3本結び、扇子や短冊などを添えて、陰陽師が焼いていました。

この宮中行事が一般にも伝わり、現在のかたちになったのではないかと言われています。

 

どんど焼きの呼び方

 

どんど焼き_呼び方_地域

 

どんど焼きは地域によって呼び方が多様です。

・東北地方では「どんど焼き」「どんと焼き」

・京都・滋賀など関西の一部や岐阜・愛知・北陸地方では「左義長」

・長野・山梨周辺では「道祖神祭」

・長野県松本市では「三九郎」

・九州地方では「鬼火焚き」「ほうげんきょう・ほんげんきょう」

・関西の一部や中国地方では「とんど焼き」

 

なぜ「どんど」というのかというと、火を燃やすときに「尊と(とうと)。尊と(とうと)と囃し立てていたのがなまった説、または「どんどん」燃える様子からこの名前がついたという説があります。

 

長野県野沢温泉でおこなわれる道祖神祭は有名で、国の重要無形文化財に指定されています。

道祖神とは村の境界などに祀られている厄災の侵入を防ぐ神であり、子どもの成長や子宝祈願などにも関わる民間信仰の神様。野沢温泉では木造の道祖神様や巨大な社殿、初灯籠などが作られ、燃やされる壮大な火祭りがおこなわれます。

 

どんど焼きで焼くもの

 

どんど焼き_焼くもの_正月飾り以外

 

どんど焼きでは、正月飾りをお焚き上げすることで、歳神様をお見送りしますが、正月飾り以外のものも焼かれます。

 

・書き初め

書き初めを燃やす地域も多く、焚き上げた際に火が高く上がると「字が上手くなる」「賢くなる」など言われています。また、「健康」「家内安全」などの文字を願いを込めて書き、燃やすことで祈願する地域もあります。

 

・餅や団子

多くの地域では、鏡開きをした餅や持参した餅、団子を焼いて食べます。

縁起物を燃やしたあとの火で焼いて食べることで、新しい年を健康に過ごすことができると言われています。特に鏡開きした餅は神様にお供えしたものなので、縁起がよいとされているのです。

焼いた餅はそのまま食べる場合もありますが、ぜんざいに入れたり、振る舞われた豚汁やお酒と一緒に楽しむ地域もあります。

 

・だるま

群馬県や長野県などでは、だるまを焼くことが有名で、数多くのだるまがお焚き上げされます。祈願成就しただるまを感謝とともにお焚き上げすることもあれば、1年間自分をお守りくださっただるまを焼く地域があります。

 

神社のお焚き上げ事例

 

どんど焼き_2024年_お焚き上げ事例

 

ここでは、2024年に行われた、神社でのお焚き上げやどんど焼きの事例をご紹介します。

 

三重県菰野町・廣幡神社

三重県菰野町にある廣幡神社では、1月15日に神社の境内でどんど焼きが行われました。

境内に掘られた直径4メートル、深さ1メートルの穴の中に、竹や木材を2mほどの高さまで積み上げ、その周りにしめ縄や熊手をおき、点火されました。

1年の無病息災を祈るこのどんど焼きは、江戸時代から続いているそうです。

NHK NEWS WEB

 

高知県四万十市・一條神社

高知県四万十市にある一條神社では、1月15日にどんど焼きが行われ、正月飾りやお札、書き初めがお焚き上げされました。書き初めには「家内安全」「元気」「健康」「復興」などの文字が書かれていたとのことです。

朝日新聞デジタル

 

神奈川県藤沢市・白旗神社

神奈川県藤沢市の白旗神社では、1月14日に左義長神事が行われました。

約300人が参加し、正月飾りやお札をお焚き上げ。新しい年の無病息災や五穀豊穣を祈りました。

火の勢いが落ち着くと、参加者たちが竹に刺した団子を焼き味わったそうです。

相州藤沢白旗神社

 

奈良県桜井市・大神神社 

奈良県桜井市の大神神社では、1月15日に、正月飾りや古いお札をお焚き上げする「大とんど」が行われました。

焼いた餅を食べると無病息災で1年過ごすことができると言われており、参拝者は持参した餅を焼いて食べたそうです。

Yahooニュース

 

岡山県岡山市・宗忠神社

岡山市にある宗忠神社では、1月14日にどんど祭が行われ、約1万人の参拝者で賑わいました。どんど祭には、しめ縄などが約5万点お焚き上げされ、参拝者たちは、餅を竹竿の先に挟んであぶり、ぜんざいに入れて味わったとのことです。

​​山陽新聞デジタル

 

まとめ〜家内安全や五穀豊穣を願って処分しましょう〜

 

しめ縄処分_お焚き上げ_まとめ

 

しめ縄の処分方法やどんど焼きの地域による特色、神社でのどんど焼き事例をご紹介しました。

しめ縄などのお正月飾りは、昔から歳神様をお迎えし、1年の安全や繁栄を願ってお焚き上げされてきた神聖なものです。もしお焚き上げに持っていけなくても、丁寧に処分したいものですね。

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