2025年は巳年。蛇は古来より、生命力の強さや、脱皮することによる再生の力などから、神様の使いとして崇められてきました。
この記事では、巳年ならではの神社や参拝の際に知っておきたいことをご紹介します。
2025年は、蛇に関係する神社にお参りしませんか?
2025年はどんな年?
2025年は巳年ですが、巳年といっても、もっと細かく分ける方法や神様との関係、蛇の意味がありますのでご紹介します。
乙巳(きのとみ)とは?
2025年の干支は「巳」ですが、十干干支(じっかんえと)でいうと「乙巳(きのとみ)」にあたります。
十干干支は、古代中国で生まれた暦法で、十干とは木・火・土・金・水の五行を兄(え)と弟(と)に分けたものをいいます。
乙巳は「努力を重ね、物事を安定させていく」「成長と結実の時期」「変化」「これまでの努力が実を結びはじめる時期」という意味をもつ一方で、「今まで陰になっていた部分が明るみに出る」、「大きな変化が起こる」、「伸長しきれないで屈曲する」といった意味もあります。
また、巳は胎児の形から派生した文字で「産まれてくる」「将来・未来がある」という意味があり、巳を実と読み替え、お金が「身(実)に付く」とも表現されます。
蛇の意味
蛇は、脱皮を繰り返しながら成長する、生命力の強い生き物であり、古来から再生や蘇りのシンボルとして崇められてきました。
財運や繁栄の象徴であり、蛇の脱皮した皮を財布に入れておくと金運がアップするとも言われています。
巳の日(みのひ)とは?
巳の日とは、神の使いである白蛇の縁日のことで、12日に一度くる吉日のことです。
巳の日に弁財天を参拝すると、その使者である蛇が願い事を届けてくれるので、より願いが叶う日といわれています。
また、巳の日のなかでも、60日に一度訪れる己巳(つちのとみ)は、一番縁起が良いと言われており、2025年は、3月1日、4月30日、6月19日、8月28日、10月27日、12月26日の6回があります。
蛇と弁財天の関係
蛇は七福神・弁財天の使いとされてきました。
弁財天とは、もともとはヒンドゥー教の女神サラスヴァティを指します。女神サラスヴァティは、サラスヴァティーという名の川の化身であり、水や流れるもの、音楽や言葉などの才能をもたらす神とされていました。
この神が日本に伝わり、宇賀神という蛇神と習合することで「弁才天」から「弁財天」と呼ばれるようになり、江戸時代ころに浸透したといわれています。(諸説あり)
弁財天は金運や財産の神様であり、この他にも福徳、豊穣、智恵、蓄財、商売繁盛、芸術、交通安全、恋愛成就、子孫繁栄、長寿などさまざまなご利益がある神様です。
蛇や弁財天に関係する神社5選
ここでは、蛇に関係する神社や蛇と弁財天に関係する神社をご紹介します。
大神神社(奈良県桜井市)
日本最古の神社といわれ、三輪山をご神体とする大神神社。ご神体が山であるため、拝殿から三ツ鳥居を通して祈りを捧げるという古来の参拝方法をとります。
御祭神は「大物主大神(おおものぬしのおおかみ)。境内には、大物主大神の化身の白蛇が住むといわれる、樹齢400年の「巳の神杉(みのかみすぎ)」があり、また境内には各所に蛇の好きな卵のお供えもあるそうです。
宇賀福神社(神奈川県鎌倉市)
正式名称は「銭洗弁財天宇賀福神社」で、鎌倉の人気観光地のひとつ。御祭神「宇賀神」は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)に由来すると言う説が有力で、弁財天と習合したとされています。この神社の奥宮には、お金を洗う場所があり、金運上昇のご利益があると、参拝者に人気です。
蛇窪神社(東京都品川区)
東京にある蛇窪神社は、鎌倉時代創建という歴史ある神社。「白蛇日本三大聖地」のひとつとされており、大変古くから境内の水場に白蛇が住み着いていましたが、ある時水場が枯れ、白蛇は住処を移ります。白蛇が村人の夢枕で、戻りたいというので、新たに池を堀り、そばに弁財天を祀ってできたのが本殿裏手にある「白蛇辨財天社」だと言われています。
金蛇水神社(宮城県岩沼市)
宮城県の中心地から車で30分ほどの場所にある金蛇水(かなへびすい)神社。
境内には金運を授けるとされる「蛇紋石」や、たくさんの「金蛇様のお姿」を表したものが見られます。
岩國白蛇神社(山口県岩國市)
山口県東端には、野生種の白蛇が住み、天然記念物に指定されています。弁財天の使いである白蛇は、岩国市内のあちこちで祠やお堂に祀られており、この岩國白蛇神社は2012年に、厳島神社から勧請して創建された神社です。
神社の隣には「岩國シロヘビの館」があり、生きた白蛇にも会うことができます。
まとめ〜巳年は、蛇や弁財天にゆかりのある神社へお参りしよう〜
巳年や蛇の意味、巳の日、弁財天との関係、ゆかりのある神社をご紹介しました。
蛇や弁財天にまつわる神社は日本全国にたくさんありますので、お近くの神社にお参りしてみてはいかがでしょうか。お参りの際は、蛇や巳年の意味、ご利益、巳の日などを考慮に入れると、よりよい参拝ができるはずです。