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戌年にお参りしたい神社は?日本人と犬との関係や干支の意味もご紹介

干支_戌年_犬

犬は縄文時代から日本人と関わりがあり、現代では家族の一員として大切にされています。

この記事では、戌年の意味や犬と日本人との歴史、神仏と犬の関わりを紐解きながら、戌年にちなんだ神社を5つ厳選してご紹介します。お参りの参考に、ぜひご一読ください。

 

 

 

 

戌年の干支の意味

 

戌年_意味

 

干支は、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせたもので、60年で一巡します。戌年は十二支の11番目にあたり「収穫の時期を迎えた作物を刈り取る時期」を示します。草木が枯れて新たな生命が宿る準備をする時期を表すとされています。

また、戌(犬)は安産の象徴としても知られています。犬は多産でありながらお産が軽いことから、安産祈願や子宝の象徴とされてきました。戌の日には、妊婦さんが腹帯を巻いて安産を祈願する風習もあります。

他にも、どこに行っても餌をもらえることから「豊穣」、鋭い嗅覚と帰巣本能をもつことから、「無事に帰る、迷わない」というご利益があるともいわれています。 

 

犬と日本人の歴史

 

犬_日本人

 

犬と人間の関わりは非常に古く、縄文時代の遺跡からは、犬の骨が埋葬された事例が見つかっています。犬の骨が見つかった遺跡は400ほどあるといい、狩猟犬として人々ともに生活していたことがわかります。

その後は、鷹狩のお供や番犬などの使役犬として活躍したり、愛玩動物として人間のそばにいたりすることもあれば、食用になることもありました。

制限時間内に何匹の犬を射抜いたかを競う犬追物(いぬおうもの)という弓術の訓練や、犬合(闘犬)が流行するなど、犬にとっては苦難の時代が長かったことも事実です。

 

江戸時代に入り、5代将軍徳川綱吉が「生類憐みの令」を発令し、犬に対して保護を加えたことから、犬への対応に変化が生じ、さらに明治維新後に西洋の価値観が輸入され、放し飼いにせず、繋いでおく文化が根付いてきます。

第二次世界大戦では使役犬や食用、毛皮として悲しい運命をたどった犬もいます。このような難局を乗り越えて、1973年に動物愛護法が制定され、現代のような日本人と犬との関係ができたのです。

 

犬と阿弥陀如来

 

犬_阿弥陀如来

 

戌年の守り本尊は「阿弥陀如来」とされています。戌年生まれの人や戌年には、阿弥陀如来が祀られているお寺へ参拝するのもいいでしょう。阿弥陀如来が祀られているお寺は数多くあります。有名なところでは、善光寺(長野県)や平等院鳳凰堂(京都)、中尊寺金色堂(岩手県)などがあります。

 

戌年にまつわる神社5選

戌年や戌年生まれの方、愛犬家なら訪れたい、犬にまつわる神社を5つご紹介します。

 

伊奴(いぬ)神社(愛知県名古屋市)

 

犬_伊奴神社

 

名前が「いぬ」の伊奴神社には、伊奴村に泊まった山伏が「犬の王」と書かれた御幣を立て、川の氾濫から村を救い、稲の豊作をもたらしたという言い伝えがあります。その御幣を埋めて社を立てたのがいまの神社で、安産、厄除招福などのご利益があるとされています。

 

武蔵御嶽神社(東京都青梅市) 

 

犬_武蔵御嶽神社

 

標高929mの御岳山にある武蔵御嶽神社は、江戸時代から「おいぬ様」として親しまれている「大口真神(おおくちまかみ)」を信仰する神社です。

大口真神とは、今では絶滅してしまったニホンオオカミを神格化した神のことで、獰猛だが、人の言葉を理解し、悪人を罰するとされる存在です。修験者たちが山岳信仰のなかで作った神犬信仰に由来するといわれています。

この神社は、昔、ヤマトタケルが御岳山で迷った際に、道案内をした白い狼に「大口真神としてこの御岳山に留まり、すべての魔物を退治せよ」と命じたことからはじまったと伝えられています。

一般的に神社は犬を連れて参拝はできませんが、この神社は愛犬と一緒に参拝が可能であり、お祓いもしてもらえるそうです。

 

吉水神社(奈良県吉野郡)

 

犬_武蔵御嶽神社

 

吉野山にある吉水神社の御祭神は、後醍醐天皇と楠木正成。足利尊氏から逃れて身を潜めていた際に、後醍醐天皇の心を慰めたのが、神社で飼われていた犬だったという逸話があります。

ペットと一緒の参拝やご祈祷も行っており、健康長寿や交通安全のペットお守りもあります。

 

伊勢神宮(三重県伊勢市) 

 

犬_伊勢神宮

 

江戸時代に流行した伊勢参りですが、ご主人の代わりに伊勢神宮を参詣したといわれる忠犬たちを「おかげ犬」と呼びます。

江戸から伊勢までは、歩いて片道15日ほどの道のりであるため、何らかの理由で、お参りに行きたくてもいけない人もいます。このようなご主人の代わりに伊勢まで行ったのがおかげ犬です。

おかげ犬の話は書物や歌川広重(安藤広重)の東海道五十三次にも姿が描かれており、現代も伊勢神宮参道では、おかげ犬をモチーフにしたお土産を求めることができます。

 

老犬神社(秋田県大館市)

 

犬_老犬神社

 

秋田県大館市葛原の山腹にある神社には、忠犬「シロ」が祀られています。

シロの飼い主は定六といい、マタギ(猟師)でした。ある日、定六とシロは狩猟に行き、他領に入り発砲した罪で役人に連行されてしまいます。いつもは携行している狩猟免状を家に忘れていることに気づいた定六は、シロに取ってくるようにいい、シロは家から免許状を持ってきます。しかし、時すでに遅く、定六は処刑されてしまい、その後も祟りのような出来事が幾たびもおこったため、地元の人々が神社を建ててシロを祀ったといいます。

シロの話は実話といわれており、創建400年の節目には、シロを模した2体の狛犬が寄贈されたそうです。

 

まとめ|犬との歴史や意味を知って参拝しよう

 

犬_歴史_参拝

 

犬は安産や豊穣、忠誠心を表す象徴として、古くから日本人に親しまれてきました。縄文時代から狩猟のパートナー、江戸時代には「生類憐みの令」による保護、そして現代の家族の一員としての関係まで、犬と人間の歴史は多岐にわたります。戌年や犬にまつわる神社にお参りすることで、身近な犬との関係を見直すきっかけにもなりそうですね。

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