妊娠がわかり、少しずつお腹のふくらみを感じはじめる頃、「安産祈願」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。戌の日に行くといいと聞いたけれど、必ずその日でないといけないの?神社では何をするの?服装はどうすればいい?など、はじめての安産祈願には、わからないことがたくさんあります。
この記事では、安産祈願の意味や由来、参拝の時期、当日の流れ、よくある疑問までを、はじめての方にもわかりやすく解説します。安心して出産の日を迎えるための準備として、ぜひ参考にしてみてください。
目次
安産祈願とは?どんな意味があるのか

安産祈願とは、妊娠中の母体の無事と、お腹の赤ちゃんが健やかに育ち、無事に生まれてくることを神様に願う祈りです。神社での安産祈願は、医療行為とは異なり、心を落ち着かせ、出産に向けた気持ちを整えるための日本古来の習わしといえます。
昔から日本では、妊娠や出産は大きな節目とされ、家族や地域全体で無事を祈ってきました。安産祈願は、そうした祈りの形が、現代まで受け継がれているものです。「きちんと願いを届ける」という行為そのものが、妊婦さんや家族にとって大きな安心につながってきたのです。
安産祈願はいつ行く?戌の日と時期の考え方

安産祈願の時期としてよく知られているのが、妊娠5か月目に入って最初の「戌(いぬ)の日」です。犬はお産が軽く、たくさんの子を無事に産むことから、古くより安産の象徴とされてきました。このため、戌の日に安産祈願を行う習慣が広まったといわれています。
ただし、戌の日でなければならないという決まりはありません。体調が優れない日や、混雑を避けたい場合は、無理をせず別の日を選んでも問題ありません。実際、多くの神社では戌の日以外でも安産祈願を受け付けています。
大切なのは、妊婦さんの体調と気持ちです。安産祈願は「行かなければならない行事」ではなく、「安心して出産を迎えるための区切り」。自分にとって無理のないタイミングを選ぶことが何より大切です。
安産祈願の流れ|神社で何をする?

神社で安産祈願を行う場合、まず社務所や授与所で受付をします。「安産祈願をお願いします」と伝えると、申込用紙の記入や初穂料(祈願料)の案内があります。初穂料の金額は神社によって異なりますが、5,000円前後が一般的です。
受付後、本殿に昇殿してご祈祷を受けます。神職による祝詞奏上ののち、妊婦さんと赤ちゃんの無事が祈られます。所要時間は20分前後が多く、座って受ける形式が一般的ですが、体調に配慮してくれる神社もあります。
祈願後には、お札やお守り、腹帯(岩田帯)などが授与されることもあります。腹帯は、妊娠中のお腹を支える実用品であると同時に、安産を願うお守りとしての意味も持っています。
服装・持ち物・付き添いは?よくある疑問

安産祈願の服装に、特別な決まりはありません。派手すぎない、清潔感のある服装であれば問題ありません。ワンピースやゆったりした服など、体に負担の少ない服装を選ぶ方が多いです。
付き添いについても制限はなく、夫や家族と一緒に参拝することができます。むしろ、家族そろって無事を願うことに意味があると考えられています。写真撮影については、境内では可能でも、本殿内は控えるよう案内される場合があるため、神社の指示に従いましょう。
持ち物としては、初穂料のほか、母子手帳を持参する方もいますが、必須ではありません。神社によっては腹帯を持参するか、授与されるかが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
安産祈願のあとは?お札・お守りの扱い方

祈願後に授与されるお札は、自宅の清潔な場所にお祀りします。神棚があればそこへ、ない場合は目線より高い位置で、できれば南向きや東向きに安置するとよいとされています。
お守りは、身につけたり、母子手帳ケースに入れたりして、日常的に持ち歩いて構いません。出産後は、感謝の気持ちを込めて神社に返納するのが一般的で、目安は1年ほどとされていますが、厳密な決まりはありません。無事に出産を終えた節目で返納する方も多いようです。
まとめ|安産祈願は“安心して出産を迎える準備”

安産祈願には、「こうしなければならない」という厳密な正解はありません。戌の日に行くことも、別の日を選ぶことも、どちらも間違いではないのです。
大切なのは、妊婦さん自身が安心できること、そして赤ちゃんの無事を願う気持ちです。神社は、不安を抱えた気持ちを預け、心を整える場所でもあります。安産祈願を通して、出産に向けた大切な一歩を、穏やかな気持ちで踏み出してみてはいかがでしょうか。






