伝統的なお正月のしめ飾りですが、現在では豪華なもの、おしゃれなもの、洋風のものなど、多様なデザインが見られます。100円均一でも飾りなどが簡単に手に入るため、自由にアレンジを楽しむ人もいます。
この記事では、お正月の本来の意味やしめ飾りの意味などを知った上で、自宅で簡単に作れるしめ飾りをご紹介します。
お正月としめ飾りの意味
お正月は、1年のはじまりを喜ぶだけでなく、歳神様をお迎えしてもてなし、新しい1年の健康や幸福を授けてもらう行事です。
歳神様とは、穀物や豊作の神であり、田の神や山の神でもある祖霊の神、さらに1年に1度やってくる来訪神としての性格をもつ神様。呼び方も歳徳神や恵方様、お正月様とさまざまです。
しめ飾りはその歳神様をお迎えする目印になります。しめ飾りを玄関に飾ることで、家が清浄であり、神様をお迎えする場所にふさわしいことを示しているのです。
そもそもしめ縄は、神様のいる神聖な場所とわれわれが住む俗世界とを区別するために張られ、結界としての役割を持つものです。かつてはお正月に家のまわりをしめ縄で囲み、邪気を払っていたものが、しめ縄に縁起物の飾りをつける形に変化し、しめ飾りと呼ばれるようになりました。
しめ飾りの作り方〜準備するものと飾り〜
しめ飾りには、輪飾りのほかに、ごぼう型や一文字前垂れ形、眼鏡形など伝統的な形があり、飾られる縁起物もだいたいの決まりがあります。
一方で、そのような決まりにとらわれず、自由にデザインを楽しむしめ飾りは、自宅で簡単に作ることができます。
以下で、準備するものと作り方をご紹介します。
準備するもの
・稲わら(麻やい草、紙などお好みで)
・ワイヤーや糸
・飾り
・はさみなど
・必要に応じてグルーガン
カラフルな土台にしたいのなら、紙紐がおすすめ。白に赤や紫、クラフト紙の色のものをあわせると、よりおしゃれに楽しめます。
しめ飾りのおすすめ飾り
和風・伝統的
・南天
・松ぼっくり
・松の葉
・水引き
・裏白やゆずり葉
・稲穂
・扇や海老、橙などのモチーフ
洋風・モダン
・ドライフラワー
・造花
・リボン
・ビーズ
ご自分のイメージに合わせてお好きなものを選んでください。
しめ飾りの作り方〜縄を作る〜
しめ飾りでもっとも簡単な輪飾りの作り方をご紹介します。
もし違う形が良い場合は、長さを調節した上で、お好きな形に整えてください。
1、縄を綯う
縄を3つの束にわけ、根元を固定します。
2つの束を右回りにねじりながら左回りに撚りあわせていきます。
できたら残りの1束を合わせて左回りに巻き付けていきます。
できた縄を輪にして固定します。
2、飾りをつける
お好きな飾りをグルーガンや針金などで留めていきます。
あらかじめ、稲わらなどを撚り合わせて、輪飾りなどの形にしてあるものもありますので、お子様と飾りつけやアレンジだけしたい場合は、そちらを選ぶとよいでしょう。
しめ縄の材料の種類と意味
しめ縄には本体の素材にもいくつか種類があります。
ここでは、手作りのしめ縄で使用しやすい材料をご紹介します。
稲わら
もっとも一般的なしめ縄の材料は、古くから日本人の身近にあった稲わらです。人々は稲わらのしめ縄を作って、収穫の感謝と翌年の豊作を祈っていました。
稲わらは、農家さんから譲っていただくか、インターネットでも手に入りますので、一度自分で土台から作ってみたい方にはオススメです。
紙紐・麻紐
安価で加工もしやすいのが紙紐や麻紐です。稲わらと同じように3本にわけて撚り合わせてもよいですし、2本で捻り合わせることもできます。
赤や白、紫など色を変えてカラフルなしめ縄を楽しむのもいいでしょう。
まとめ〜簡単手作りしめ縄で親子で楽しむお正月を〜
お正月の伝統であるしめ飾りも、伝統的なものからおしゃれなものまで、自宅で簡単に作ることができます。伝統的な縁起物の意味を大事にして飾り付けても、自由にデザイン重視で飾ってもよいでしょう。さらに、子どもと一緒に作れば、よりお正月やしめ飾りなど、日本の伝統に親しむきっかけになるかもしれませんね。